おいしいごはんが食べられますように 高瀬 隼子 

芥川賞受賞作

あらすじ

職場でそこそこ上手くやっている二谷と、
皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、
仕事ができてがんばり屋の押尾。
ままならない人間関係を、食べものを通して描く傑作。
第167回芥川賞受賞作。
(引用:おいしいごはんが食べられますように/高瀬隼子/講談社)

黒い感情

この本はよくありそうな職場内の人間模様を題材にしています。

愛嬌があるから、仕事でミスがあっても周りが許してくれる。
できる人ばかりに皺寄せがいく。

そんな現状に違和感や不満を持った人物を主体に描かれています。

違った価値観

多くの人は美味しいごはんを求めて外出したり、作ったりします。

ですが主人公は、その時間を苦痛に感じています。
食事が喜びではないのです。

表向きは周りに合わせて振る舞いまっていますが、内面は冷めた目線で心情が綴られています。

感想

読んでいる間はずっとモヤモヤしているような感じで、
この本の主人公は生きづらいだろうなと思いました。

仕事もそこそこできて、気の利いたことも言えて、理想的な彼女もできて、おそらく結婚もする。
ですが主人公にとってはそれは生きていくための術であって、幸せではない。

現実社会でもこのような人は少なくはないと思います。

そのような心情を読みやすく、上手く描かれた本でした。

著者

高瀬 隼子(Junko Takase)
1988年愛媛県生まれ。立命館大学卒業。
2019年「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる文学賞を受賞し、デビュー。
著書に『犬のかたちをしているもの』『水たまりで息をする』(ともに集英社)がある。
(引用:おいしいごはんが食べられますように/高瀬隼子/講談社)

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