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あらすじ
第165回芥川賞候補作
夫が風呂に入らなくなった。
夫が、何も起こらないはずだった二人の生活が、静かに変わってゆく。
(引用:水たまりで息をする/高瀬隼子/集英社)
「風呂には、入らないことにした」
家族が突然こんなことを言い出します。
あなたならどうしますか?
多くの人は嫌がるだろうし、頭がおかしくなったんじゃないかと思うんじゃないでしょうか。
ですが、主人公である妻はできる限り、パートナーの意思を尊重しようとします。
普通じゃないけど、一緒にいたい
お風呂に入らないことで、様々な弊害が起きます。
でも、お風呂に入らないこと以外は至って普通。
本質的に変わってしまったわけではない。
夫がお風呂に入らないことは、二人の幸せにとって重要なことではないんじゃないかと感じ始めます。
でも、周囲は冷たいし、主人公自身も完全に許容できるわけではありません。
感想
お風呂に入らない夫を題材に描かれていますが、この題材は人によって他のものにも置き換えられると思います。
身近な人の急な変化は受け入れ難いものだし、支えたり許容したりすることは簡単ではない。
気丈に見えても100%そうではないし、そう見られることの不条理さ。
複雑な感情と描写を描くのがとても上手な作家さんだと思いました。
著者
高瀬 隼子(Junko Takase)
1988年愛媛県生まれ。東京都在住。立命館大学文学部卒業。
「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる賞受賞。
著書に『犬のかたちをしているもの』がある。
(引用:水たまりで息をする/高瀬隼子/集英社)
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